僕がロック映画で(現在では)一番大好きなものがコレ。発表された当時は中学生だったし、U2という存在はBON JOVIよりず〜っと下にランクされていたのだが、いつのまにか同等それ以上の存在になっていた。遂にDVD化ということなのだが、久し振りに埃の被ったLDを取り出して見てみた。
これは、U2の人気(認知)を世界中に決定づけた『THE JOSHUA TREE』アルバムの空前の成功に伴うツアードキュメント映画のもので、この映画のサウンドトラックも発売されている。(当然ながら米英で大ヒット。CDはカットさているものがたくさんあるので、DVDをお薦めする。) 映像は全てモノクロ。これがまた格好良い。BHはライブツアー先でのレコーディング風景。Eはニューヨークの教会でのゴスペルグループとのセッション、KはB.B.キングとのライブやリハーサルの様子。ボノの歌詞をB.B.キングが絶賛していて、ボノが照れているところや、エルビス・プレスリーの生家を訪ねてラリーがハーレー・ダビッドソンに乗る姿など微笑ましい箇所も撮されている。そう彼らの素顔そのままなのだ。音楽の巡礼者的イメージがついていた最後の彼らがこのツアーまでであった。まさか、このあと役になりきっているといいながら、イカれたロックンローラー・フライやら赤い角を生やしたマックフェストといったキャラものをやるなんて思いも寄らなかったが。
ライブはカヴァー曲がたくさん収録されていて@はビートルズ、屋外ステージでの熱演Iはボブ・ディラン、NOはローリング・ストーンズ。
圧巻はPからだ。これは見てのお楽しみ。
僕にとってのU2はここまでであって、「SUNDAY BLOODY SUNDAY」を赤い旗を振りながらスピーチするのが、ボノ本来の姿だと思っているのだ。
<お薦め度>★★★★★
2003/11/26 |